種子・苗の入手
1.江戸東京野菜の種子・苗
2.それ以外の伝統野菜の種子・苗
日本かぼちゃの一般的な栽培例
撒きどき | 4月 |
発芽適温 | 25~30℃ (min.10/max.40) |
好光性種子 | × |
覆土 | 1~2cm |
生育適温 | 15~20℃ (max.35) |
収穫 | 8月 |
自家/他家 | 他家受粉 |
花芽分化 | ♀低温短日 |
休裁年数 | 連作OK |
(難易度)
種から栽培:★★☆☆☆
苗から栽培:★★☆☆☆
【準備】
種まきの2週間前に苦土石灰と堆肥を入れて耕し、1週間前には元肥を入れて耕します。
【種まき】
かぼちゃは他家受粉の植物であり必ず2株以上用意する必要があります。ポリポットで苗を作る場合には、5号のポリポット2つ以上に種子のヘソを下向きにしてそれぞれ2~3粒蒔いて1~2cmくらい覆土します。発芽して本葉が出始めた頃に元気の良い苗を1本に間引き、本葉が3~4枚になるまで育苗し植えつけます。
【植えつけ】
かぼちゃは種子を蒔いてから約30日ほどで本葉が3枚くらいまで成長します。植え付けするときは、表面の根が土の下に隠れずやや見えている程度に植えて、植え付け後は株元を軽く押さえて根の活着を良くします。低温での植え付けは苗の発育が悪くなる為、植えつける前の10日前までにマルチや敷き藁を用いて地温をあげておくと良いです。
【追肥・水やり】
土の表面が乾いたら水をやります。より甘いかぼちゃを作りたいときは水を控えめにします。ただし乾燥しないように注意が必要です。1回目の追肥は、1番果の着果後果実が子供のりぎりこぶし大程度の大きさになった時です。2回目は2~3番果の着果後に与えます。1番果の着果を確認しても果実が大きくなり始めるまでは肥料を与えないようにしましょう。
【整枝】
本葉5枚になった時に親づるの先端を摘心し、小づるのみを3~4本伸ばして小づるに実をつけます。
【人工授粉】
かぼちゃは確実に着果させるために人工的に授粉を行います。かぼちゃには雄花と雌花があり、見分け方は花弁の下部がぷっくりと膨らんでいるのが雌花であり、雄花は全く膨らんでいません。かぼちゃは他家受粉であり同じ株の雄花と雌花では授粉しませんので、授粉させる際には別の株どうしの雄花と雌花で授粉させる必要があります。人工授粉のやり方は、雄花を株から切り取り花弁をすべて取り除き、別の株の雌花の柱頭にこすりつけるように授粉させます。人工授粉の成功率を上げるには朝9時までに行いましょう。
【玉直し】
かぼちゃには他の野菜では行わない玉直しという作業があります。玉直しは、果実が大きくなる途中でかぼちゃの形を整えるために向きを変える作業のことです。最初の玉直しは、果実が握りこぶしほどの大きさになった時で、花弁がついていた方を下に向け果実の下側にプラスチックトレーなどを敷きます。その後、収穫の1週間~10日くらい前に果実を反対向きにして果実全体に日光が当たるようにします。
【収穫】
開花後20~35日ごろ、果実の色が少しあせてきて白い粉を吹き始めたら収穫のタイミングです。収穫するときはハサミで果こうを切り取り、日陰で1週間ほど置いておき切り口を乾燥させます。収穫から2~3ヵ月貯蔵して、デンプンが糖分に変わり水分が抜けた頃が美味しい食べ頃です。
あなたへのおすすめ